ネット上のコミュニティやSNS、知恵袋等に寄せられる数多くの失敗談を検証すると、一般ユーザーがインターホンのメンテナンス時に陥りがちな「典型的なNG行動パターン」が浮き彫りになります。
最も多い失敗事例が、「サイズ違いのドライバーを使用したネジ穴の潰れ(ナメ現象)」です。屋外のインターホン子機は長年の風雨によりネジが固着しやすくなっています。そこにサイズの合わない小さな精密ドライバーを強引に押し込み、力を込めて回した結果、プラスの十字溝を完全に削り取ってしまうケースです。ネジ穴が潰れると本体を取り外すことが極めて困難になり、最終的にネジ救出用特殊工具の購入や専門業者の出張破壊撤去が必要となり、余計な出費を強いられることになります。
次いで深刻なのが、「防水シールの破壊とパッキンの噛み込み放置」です。屋外子機には、雨水の浸入を防ぐためのゴムパッキンやシーリング材が周囲に施されています。電池交換の際にこのパッキンをずれたまま挟み込んでカバーを閉じたり、取り外しの際にマイナスドライバーでゴムを千切ってしまった結果、直後の大雨で内部基板が水没ショートし、完全故障に至ったという現場報告が後を絶ちません。
また、「新旧電池・異種電池の混用」も重大な火災・液漏れ事故の温床です。「まだ使えそうだから」と古い電池を数本残して新しい電池を混ぜたり、アルカリ電池とマンガン電池を混在させると、残量の少ない電池に対して過放電状態が引き起こされ、強アルカリ性の電解液が漏れ出します。この電解液は金属端子を一瞬で腐食させるだけでなく、皮膚に触れると化学火傷を引き起こす危険性があるため、電池交換は必ず「同一メーカー・同一型番の新品一括交換」を徹底しなければなりません。