琴参閣を予約する際、旅行者が最も頭を悩ませるのが「飛天館(ひてんかん)」と「讃水館(さんすいかん)」の選択です。単なる階数や広さの違いと捉えて安易に讃水館を選ぶと、現地で大きなギャップに直面することになります。両館は事実上「同じ屋根の下にある別のホテル」と捉えるのが適切です。
飛天館は、専用のチェックイン対応や高層階からの眺望、洗練された数寄屋造りの和室や露天風呂付き客室を備えたハイグレード棟です。最大の特権は、最上階に位置する飛天館宿泊者専用の展望露天風呂「八雲の湯」を利用できる点にあります。眼下に琴平の門前町を見下ろし、遠くに讃岐富士を望む圧倒的な開放感は、讃水館の宿泊客には開放されていません。
一方の讃水館は、修学旅行や団体ツアー、ファミリー層を主な対象としたスタンダード棟です。客室数は非常に多く機能的ですが、内装や水回りの設備には往年の大型観光ホテルならではの経年劣化が一部見受けられます。利用できる温泉も1階の大浴場「八千代の湯」に限られます。予算差は1名あたり1万円〜1万5,000円程度生じるため、旅の目的に応じたシビアな見極めが求められます。