なぜ世界でドローン攻撃が激増?戦況を一変させる脅威と防衛の真相

なぜ世界でドローン攻撃が激増?戦況を一変させる脅威と防衛の真相

なぜ世界でドローン攻撃が激増?戦況を一変させる脅威と防衛の真相の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

深刻化する無人機の脅威に対抗するため、世界各国でドローン迎撃システム(C-UAS)の開発と実戦配備が急ピッチで進んでいます。対策技術は主に「ソフトキル(電子戦・機能無力化)」と「ハードキル(物理的破壊)」の2つのアプローチに分かれます。

まずソフトキルの代表格である対ドローン電波妨害装置(ジャマー)は、機体と操縦者間の通信電波やGPS衛星信号を遮断し、不時着や墜落を誘発します。歩兵が携行できるライフル型ジャマーから、車載型の広域妨害システムまで幅広く配備されてきました。しかし、自律型AI飛行や有線光ファイバー誘導の登場により、電波妨害単体での完全な阻止は困難になりつつあります。

そこで決定打として注目されているのが、迎撃レーザー兵器の実用化です。高出力レーザー(DEW: 指向性エネルギー兵器)は、照射1回あたりのコストがわずか数百円から数千円程度であり、弾薬の残数を気にすることなく電力供給が続く限り連続迎撃が可能です。すでに数キロメートル先の小型無人機を数秒間の照射で焼き切るシステムが配備段階に入っており、対空機関砲のエアバースト弾(空中炸裂弾)と組み合わせた多層防衛網の構築が標準になりつつあります。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。