アクションや色気路線でトップを走り続けた梅宮さんですが、俳優人生における最大の金字塔として挙げられるのが、1973年公開の深作欣二監督作品『仁義なき戦い』での若杉寛役です。
菅原文太さん演じる主人公・広能昌三と義兄弟の契りを交わす狂犬肌のヤクザ・若杉寛を、梅宮さんは鬼気迫るリアリティで演じ切りました。眉を落とし、鋭利な刃物のような殺気を放ちながら散っていく最期のシーンは、日本映画史に残る屈指の名場面として今なお高く評価されています。
この作品を機に、梅宮さんは「単なるプレイボーイ俳優」から、骨太な人間ドラマを背負える本格派の実力派俳優へと鮮やかな脱皮を遂げました。東映実録路線には欠かせない重鎮として、数々の映画出演作品で圧倒的な存在感を示し続けました。