問題となった発光演出は、アニメーション制作スタジオであるOLMが手掛けたデジタル効果の一環だった。コンピューター内部の電脳世界という背景を直感的に表現するため、当時の最新技術であった赤と青のシークエンスを交互に高速点滅させる手法(いわゆるパカパカ演出)が多用された。これが大画面テレビや暗い室内で集中して視聴していた子供たちの視覚を直撃し、脳波に激しい混乱を引き起こしたのだ。
事件発生の翌日、テレビ東京には保護者や医療機関からの問い合わせが殺到した。事態を重く見た当局や報道陣の追求により、番組は即座に無期限の放送休止に追い込まれた。テレビ局だけでなく、アニメーション産業全体が即座に制作工程の見直しを迫られる事態となり、日本の放送業界における最大のターニングポイントとなった。