全身を特殊繊維の白い装束で包み、常に不気味な笑みを浮かべていたシロ。彼が突如として3年E組に連れてきた転校生・堀部糸成(イトナ)の頭部には、殺せんせーと同じ「反物質を生成する触手」が生えていました。シロは自らをイトナの「保護者兼セコンド」と位置づけ、対殺せんせー用特殊繊維の布とイトナの触手を組み合わせた緻密な戦術で、殺せんせーを幾度も命の危機に追い込みます。
このシロの正体こそ、国際研究機関で反物質触手の人体実験を主導していた主席研究員・柳沢誇太郎(やなぎさわ こたろう)です。
アニメ版におけるシロの声優は重厚な低音で知られる竹内良太氏が務め、正体が露わになった素顔の柳沢誇太郎は真殿光昭氏が狂気たっぷりに演じ分けたことでも大きな話題を呼びました。また、実写映画版では成宮寛貴氏が怪演し、その歪んだエリート意識を見事に体現しています。
彼が殺せんせーを執拗に狙い続けた目的は、人類を救うためでも、賞金100億円のためでもありません。自らが「モルモット」として見下していた実験体(死神)にすべてを奪われ、研究所を爆破されて科学者としての地位と名声を失ったことに対する、個人的な逆恨みと肥大化したエゴイズムに過ぎなかったのです。