春先の4月下旬から6月上旬にかけて、カマキリの卵(卵のう・卵鞘)から無数の幼虫が一斉に出てきます。このカマキリ卵孵化時期は気温が安定して20℃〜25℃を超える時期と一致しており、自然界では獲物となる小昆虫が増え始める絶妙なタイミングに設定されています。
孵化直後の幼虫は「前幼虫(ぜんようちゅう)」と呼ばれ、薄い皮を脱ぎ捨てて初めて私たちがよく知るカマキリの姿(初令幼虫)へと変態します。生まれたばかりの体長はオオカマキリで約5〜6mm、小型のハラビロカマキリやコカマキリでは3〜4mmほどしかありません。
現場のブリーダーや昆虫研究者の観察記録によると、カマキリ卵のう何匹生まれる真相として、1つの卵鞘にはおよそ100匹から最大300匹もの生命が詰まっています。この膨大な数をすべて自宅で育て上げることは物理的に不可能です。誕生を確認した当日から翌日にかけて、手元で育てる「選抜メンバー(数匹)」を決め、残りを適切な環境へ放す決断が求められます。