店頭で商品を選ぶ際、最も混同しやすいのが「虫かご(キャリータイプ)」と「飼育ケース(ブリードタンク)」の違いである。これらを適切に使い分けることが、捕まえた昆虫を長生きさせる決定的な鍵となる。
野外採集用の虫かごは、軽量性と風通しを最優先に作られている。そのため隙間が多く、長期間室内で飼育するとマット(昆虫用土)が急速に乾燥してしまうリスクがある。さらに、網目から小バエが侵入・発生しやすいという難点も抱えている。
一方、飼育ケースは適度な湿度を保つ通気スリット設計になっており、別売りの「コバエ防止シート」をフタの間に挟み込める密閉構造を持つ。野外で捕獲する際は軽量な肩掛け虫かごを使い、自宅へ持ち帰った後は深さのある500円大型飼育ケースへ移し替えるのが、クワガタやカブトムシを弱らせない鉄則である。