二人の出会いは2001年秋、フランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港でした。当時、すでにトップ女優としての地位を確立していた中山美穂さんと、作家・ミュージシャンとして独自の存在感を放っていた辻仁成氏。空港で偶然すれ違った際、辻氏が一目惚れしたことがすべての始まりとされています。
その後、同年12月に日本国内での雑誌対談で再会を果たした際、辻氏が口にした「やっと会えたね」という詩的なフレーズは、当時大きな話題を呼びました。互いに研ぎ澄まされた感性を持つ表現者同士、瞬く間に心を通わせ、交際開始からわずか約8か月後の2002年6月に電撃入籍を発表。トップスターの電撃婚は列島を揺るがすビッグニュースとなりました。
結婚後、中山さんは芸能活動を大幅にセーブし、辻氏の活動拠点であったフランス・パリへと完全移住します。2004年1月には長男が誕生。華やかな表舞台から一転、異国の地で市場に足を運び、自らベビーカーを押して街を歩く日々を選びました。当時のインタビューやエッセイでも、日常のささやかな幸福と、一人の母・妻として生きる静謐な喜びが綴られていました。