『君の名は。』を鑑賞した観客の多くが検索する疑問について、公式設定および劇中の描写から事実関係を整理していきます。
まず、テッシー(本名:勅使河原克彦)の声を担当したのは、現在日本の映像界でトップランナーとして活躍する俳優の成田凌です。映画公開当時の2016年はまだ若手俳優として頭角を現し始めた時期でしたが、新海誠監督が実施したオーディションにおいて、気負いのないリアルな高校生男子の空気感を完璧に表現したことで起用が決まりました。監督は当時のインタビューで「成田さんの声には、どこか不器用でありながら芯の通った優しさと、田舎町で暮らす青年の生活感が宿っていた」と高く評価しています。専門の声優ではない俳優起用でありながら、作品の世界観に驚くほど馴染んだ名演でした。
そして最もファンの関心を集めるのが、テッシーの結婚相手の真相です。結論から言うと、結婚相手は高校時代から行動を共にしていた親友の名取早耶香(サヤちん)で間違いありません。
映画の終盤、彗星災害から8年が経過した東京のシーンで、スーツを着たテッシーとサヤちんがカフェのテラス席に座っている場面が描かれます。2人の会話をよく聴くと「ウエディングフェア」や「結婚式場」の打ち合わせを行っており、テッシーの左手薬指にはっきりと指輪がはめられています。高校時代はからかい合いながらも背中を預け合っていた2人が、過酷な災害を乗り越えて東京で結ばれた結末は、劇場公開時にもファンから歓喜の声が上がりました。
さらに、2019年公開の映画『天気の子』には、高校生時代の姿から成長したテッシーとサヤちんがカメオ出演を果たしています。劇中でお台場の観覧車に乗り、雨に煙る東京の街並みを2人で眺める後ろ姿が描かれました。テッシーは髭をたくわえた精悍な大人の男性になり、隣にはサヤちんが寄り添っています。2人が災害後の東京で穏やかな日常を築いている証拠として、新海監督からのファンへの素晴らしい贈り物となりました。