熱帯の雨温図を一瞬で見分ける判別法!3大気候の特徴と決定的な違い

熱帯の雨温図を一瞬で見分ける判別法!3大気候の特徴と決定的な違い

熱帯の雨温図を一瞬で見分ける判別法!3大気候の特徴と決定的な違いにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

ネット上の学習まとめサイト等で散見される代表的な誤解が、「熱帯雨林気候の代表都市であるシンガポールとマナウスは、どちらも1年中まったく同じように雨が降る」という記述です。現場の気候データを精緻に分析すると、両者には明確な個性の違いが存在します。

赤道直下に位置するシンガポールは、海洋に囲まれているため年較差が約1〜2℃と極端に小さく、降水量も年間を通じて毎月150〜300mm前後で推移します。

一方で、アマゾン盆地の中央に位置するマナウス(ブラジル)の雨温図を見ると、雨季(12〜5月)には月間200〜300mm以上の雨が降るのに対し、乾季にあたる7〜8月頃には月降水量が60〜80mm程度まで落ち込みます。一見するとサバナ気候のような「波」を描きますが、最も雨の少ない月でも60mmを下回らないため、定義上は熱帯雨林気候に分類されます。この「最小雨月60mmのライン」を正確に読み取れるかが、難関私大や共通テストの高得点獲得を左右する分水嶺となります。

また、「熱帯=地球上で最も暑い場所」という認識もよくある誤解の一つです。熱帯雨林気候では雲が多く日射が遮られることや、頻繁な降雨による冷却効果があるため、日中の最高気温が40℃を超えることは滅多にありません(通常は32〜34℃程度)。むしろ、砂漠気候(BWh)や、温帯・亜熱帯の内陸部における猛暑日のほうが最高気温の絶対値としては高くなります。熱帯の本質は「最高気温の高さ」ではなく「最低気温の下がらなさ(年較差・日較差の小ささ)」にあるのです。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。