頭痛薬の効果を最大限に引き出すためには、まず自分がどのタイプの頭痛に悩まされているのかを正しく見極める必要があります。代表的な一次性頭痛である「偏頭痛(片頭痛)」と「緊張型頭痛」は、痛みの発生機序が根本から異なります。
偏頭痛は、何らかの刺激によって脳の血管が急激に拡張し、周囲の三叉神経が刺激されることで生じます。頭の片側(あるいは両側)が「ズキズキ」「ドクドク」と脈打つように痛み、光や音、においに敏感になったり、吐き気を伴ったりすることが特徴です。偏頭痛に効く市販薬としては、炎症を抑えるNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)や、血管拡張を抑えるカフェインを含んだ複合鎮痛薬が初期段階で有効です。ただし、血管をさらに広げてしまう入浴や運動、患部を温める行為は症状を悪化させるため、暗く静かな部屋で頭部を冷やして安静にすることが推奨されます。
対して緊張型頭痛は、デスクワークやストレス、姿勢の悪さなどによって首や肩の筋肉が持続的に収縮し、血流が悪化して老廃物がたまることで発生します。「頭全体がヘルメットで締め付けられるような重い痛み」がダラダラと続くのが特徴です。緊張型頭痛の治し方としては、ぬるめのお湯に浸かる入浴、肩甲骨周りのストレッチ、首元を温める温熱療法など、血行を促進するアプローチが極めて効果的です。筋肉のこわばりをほぐす生活習慣の改善を軸にしつつ、痛みが強い時間帯に鎮痛薬を補助的に活用するのが賢明です。