日本国内で広く認知されている超難読漢字といえば、中国・陝西省発祥の幅広麺料理「ビャンビャン麺」に使われる文字です。看板やパッケージで目にしたことのある方も多いはずですが、その正確な構造を空で書ける人は極めて稀です。
ビャンビャン麺の漢字の画数は、字体によって諸説あるものの一般的に56画から58画とされます。文字の中央には「言」があり、その両脇を「幺(いとがしら)」と「馬」が固め、上部に「穴」や「心」、さらに「長」「月」「刂(りっとう)」、外側に「辶(しんにょう)」が取り囲むという極めて緻密な構造です。
この文字の成り立ちには、「麺を打つ際に調理台に生地をビャンビャンと叩きつける音」から生まれたというオノマトペ説や、貧しい書生が麺代の代わりに店主へ授けたという伝承など、ユニークな民俗的ストーリーが残されています。