石井食品の歴史を語る上で欠かせない転換点が、1997年に宣言された「無添加調理」への舵切りです。1974年の発売以降、大ヒット商品となっていたミートボールですが、同社は「自分の子どもや家族に毎日安心して食べさせられるものをつくる」という原点に立ち返り、製造工程における食品添加物(調味料・保存料・着色料など)の使用を全廃する決断を下しました。
当時、加工食品業界において添加物を一切使わずに賞味期限と美味しさを維持することは無謀とさえ言われていました。しかし、石井食品は調理工程の温度管理、徹底した衛生環境の構築、そして素材そのもののポテンシャルを引き出す調味技術を磨き上げることでこの難題を克服しました。
さらに現在では、消費者の食の安全に対する意識に応えるべく、石井のミートボール原材料産地のトレーサビリティを完全公開しています。パッケージ裏面に印字された「品質保証番号」と「賞味期限」を公式サイトに入力すると、鶏肉や玉ねぎ、トマトペーストなどの主要原材料が「いつ・どこの誰によって生産されたか」まで追跡確認できる仕組みを構築。食の透明性に対する徹底した姿勢が、親世代からの絶大な信頼につながっています。