埋まってる親知らず抜歯で小顔は本当?エラ張り変化の医学的真相を徹底解説

埋まってる親知らず抜歯で小顔は本当?エラ張り変化の医学的真相を徹底解説

埋まってる親知らず抜歯で小顔は本当?エラ張り変化の医学的真相を徹底解説について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。

「親知らずを抜くと小顔になる」という言説について、歯科解剖学の見地から導き出される結論は、「骨格自体のサイズが劇的に縮小するわけではないが、局所的な形態変化と筋肉の減容により、結果として輪郭がすっきり見える現象は起こり得る」という事実です。

顔の輪郭を決定づける土台は、下顎骨(かがくこつ)という強固な骨構造です。親知らず(智歯)が埋まっているのは、この下顎骨の中でも歯を支えるための「歯槽骨(しそうこつ)」と呼ばれる部位にあたります。完全埋伏智歯抜歯を行うと、歯が存在していたスペースの骨は数ヶ月から1年程度の時間をかけて自然に吸収・再拘束され、わずかに容積が減少します。しかし、エラの角張りを形成する「下顎角(かがくかく)」そのものが縮小するわけではありません。

では、なぜ外見上の変化を実感する人が後を絶たないのか。その最大の要因は、骨ではなく「咬筋(こうきん)」を中心とする咀嚼筋のボリューム変化にあります。下顎水平埋伏智歯のように真横を向いて骨に埋まった歯が周囲の歯を圧迫していると、無意識の噛み合わせの不調和や偏咀嚼、夜間の強い食いしばりを誘発します。これが原因で過度に発達していた咬筋が、原因歯の抜歯によって正常化し、筋肉の張りが落ち着くことでエラ周りのボリュームが削ぎ落とされる仕組みです。

日本歯科口腔外科学会の学術報告や臨床データでも、抜歯単体による外見計測上の数値変化はミリ単位にとどまるものの、軟部組織の緊張緩和と頬粘膜の落ち込みが合わさることで、他者から見て「痩せた」「フェイスラインが整った」と認識される視覚効果が確認されています。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。