ここ数年、日本のファストフード市場は大きな転換期を迎えた。大量生産されたフワフワとしたパンではなく、しっかりと噛み応えがあり、小麦の風味が口いっぱいに広がる本格派ベーグルへの需要が急増しているのだ。特に都市部では、朝食やランチに妥協したくない働く世代を中心に、ヘルシーでありながら満足感の高い食選択が定着しつつある。
ニューヨークの街角にあるクラシックなボデガ(食料品店)やベーグルショップは、単に食事を買う場所ではなく、地域コミュニティのハブとして機能している。そうした文化的な背景ごと楽しみたいという消費者の心理が、東京のストリートにも深く浸透してきたことが背景にある。