川勝氏の辞任を受けて実施された静岡県知事選挙は、今後の県政の舵取りのみならず、リニア事業の未来を占う一大決戦となった。激戦を制して着任した鈴木康友新知事は、前政権による対立路線からの脱却と、現実的な対話路線の構築を掲げてスタートを切った。
しかし、新知士に課されたハードルは決して低くない。大井川の水資源保護という住民の不安を解消しつつ、JR東海や国土交通省との実務的な協調を図らねばならない。前知事への批判から派生した政治的分断を収束させ、信頼される地方行政を取り戻すための試行錯誤が今も続いている。