西武新宿線上石神益駅から徒歩数分。広大な緑と洗練された学舎が広がる上石神井キャンパスに足を踏み入れると、まず驚かされるのが生徒たちの服装です。早大学院には制服が存在せず、完全な私服通学が認められています。髪型や身だしなみに関する細かな校則も事実上存在せず、大学キャンパスと見紛うほどの開放的な空気が流れています。
この「制服なし・校則不問」の土壌は、単なる放任主義ではなく、建学の精神である「健選なる自由」「自主自律」を具現化したものです。学校関係者の証言によると、同校の教員陣には早稲田大学の兼任教員や博士号を持つ研究者が多数在籍しており、高校段階から大学レベルの学術論文指導や高度な実験演習が行われています。高校3年次に課される卒業論文では、数万字規模の研究成果を提出する生徒も珍しくありません。
ネット上の口コミや評判では「大学の学部生以上にアカデミックな議論ができる」「自分で目的を見つけられる生徒には天国のような環境」と称賛される一方、受動的な生徒にとっては「何を指針にすればいいのか見失いやすい」という側面も孕んでいます。自由とは、規律によって守られるものではなく、個々人の強い自律心によって成立するという現実を、生徒たちは10代半ばにして体感することになります。