「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という株式会社ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏の言葉は、タンクトップ1枚の品質にも色濃く反映されている。単に安価な衣料を大量生産するのではなく、東レをはじめとする日本の先端素材メーカーと二人三脚で挑む機能性インナーの開発は、世界のアパレル産業の勢力図を根底から書き換えた。
糸一本の断面構造から編み立て、染色、縫製に至るまでの厳格なサプライチェーン管理。ミリオンセラーを記録する定番品であっても、ユーザーのレビューや市場の声を吸い上げてシーズンごとにパターンや混率を微調整する。その愚直なまでのカイゼン文化が、わずか千円前後で手に入る日常着の圧倒的なクオリティを担保しているのだ。