ネット上の進学掲示板では「短大卒だから大卒より給与面で不利なのでは」「今の時代に缶詰専門では潰しが利かないのでは」といった懸念が散見されます。しかし、ここには業界構造を知らないがゆえの誤解が存在します。
第一に、缶詰技術は単なる「昔ながらの保存缶」に留まりません。宇宙日本食、災害備蓄食、レトルト食品、無菌充填PETボトル飲料など、現代のフードテックと保存包装工学の根幹はすべて同一の殺菌・密閉理論の上に成り立っています。つまり、技術の応用範囲は極めて広いのです。
第二に、待遇面についても、大手食品メーカーの生産技術職・品質保証職として採用されるケースが多く、福利厚生の整った上場企業グループの正社員としてキャリアをスタートできる強みがあります。さらに、意欲のある学生に対しては、国公立大学や有名私立大学の農学部・応用生命科学部への3年次編入学ルートも開かれています。