崩壊の引き金は、2021年夏に当時19歳だった女性インフルエンサーによってSNS上に投稿された一本の告発文だった。オーディションやMV撮影を口実にした女性たちへの不適切な行為、未成年者への性加害疑惑。ネット上の激しい糾弾を受け、北京朝陽区公安当局が捜査に乗り出した。
捜査の進展とともにスポンサー各社は雪崩を打って契約を解除。瞬く間にすべての広告看板が街から撤去された。2022年11月の一審判決で、北京市朝陽区人民法院は強姦罪(懲役11年6ヶ月)および集団淫乱罪(懲役1年10ヶ月)を認め、合算で懲役13年と服役後の国外退去処分を言い渡した。さらに脱税に対しても6億元(約120億円)の追徴課税が科された。
クリス側は判決を不服として上訴したものの、2023年11月の二審判決で北京第三中級人民法院は上訴を棄却。懲役13年の実刑判決が正式に確定し、法廷闘争は完全な終結を迎えた。