ビル街の上空で突如として巨大な積乱雲が発生し、ピンポイントで猛烈なダウンバースト(下降気流)と豪雨をもたらす。この「マイクロバースト」と呼ばれる現象が、今年の都心部で急増している。丸の内や大手町のオフィス街では、隣のブロックでは土砂降りなのに、こちらでは日差しが照りつけているという奇妙な光景も珍しくない。
問題は、この変化があまりにも急激な点だ。傘を開く余裕すら与えない爆発的な雨量の増加は、下水道の処理能力を容易に超えてしまう。わずか15分の集中豪雨で足首まで水に浸かる路面。都市機能の脆弱性が、天候の急変によって一瞬で露呈する。