俳壇におけるかわなべ青への評価は、「伝統の骨組みを保ちながら、同時代の息遣いを吹き込んだ実力派」という位置づけで一致しています。奇をてらった難解な実験作に走ることなく、平明な語彙を選びながらも凡庸に陥らないバランス感覚は、選者や評論家からも高く評価されてきました。
さらに注目すべきは、普段あまり俳句に親しんでこなかった若い世代や一般の読者層への浸透です。SNS上で短詩型文学が広くシェアされる昨今、かわなべ青の研ぎ澄まされたワンフレーズは、タイムラインの中で際立つ存在感を放っています。
短くも濃密な言葉が、スピードの速い情報空間の中で「立ち止まるための止まり木」として機能しており、その文学的価値は今後さらに高まっていくとみられます。