不正受給に対する世間の目は厳しさを増している。Yahoo!ニュースなどのポータルサイトで受給者の逮捕記事が掲載されると、コメント欄には激しい怒りの声が殺到する。民放の報道ドキュメンタリー番組や、NHKオンデマンド、Netflix等で配信される社会派ドキュメンタリーコンテンツでも、困窮者支援の光と影や不正受給のリアルな追跡がたびたび特集され、視聴者の関心を惹きつけている。
だが、極端な報道や過剰なバッシングには誤解の罠も潜む。不正受給の割合は全受給世帯の1%前後に過ぎず、大多数は真に支援を必要とする人々だ。メディアのセンセーショナルな切り取りによって「生活保護を受けること自体が恥」「受給者は甘えている」という偏見が強まると、本当に命の危機に瀕している人が申請を躊躇する死角を生み出してしまう。