この凄惨な事件の中心にいたのが、高級犬ブリーダーの関根元と、その元妻である風間博子である。二人が経営していたペットショップ「アフリカケンネル」は、表向きは珍しい輸入犬を扱う優良店として知られていた。しかし、その実態は恐ろしい詐欺的ビジネスの拠点であり、莫大な借金に追い詰められた二人が顧客や出資者を次々と手にかける惨劇の舞台と化した。
特に衝撃的だったのは、「ボディを透明にする」と自ら称した遺体解体・遺棄の手法だ。被害者の肉体をナイフで切り刻み、サイコロ状に細分化して川や山林に撒き散らす。骨は跡形もなく焼却する。この悪夢のような作業は、当時のペット業界に衝撃を与え、商業主義の裏に潜む人間の醜悪さを残酷なまでに曝け出すこととなった。