iDeCoの利用にあたって最も注意すべき盲点が、毎月発生する固定の手数料体系です。楽天証券の口座管理手数料は「誰でも条件なしで月額0円(無条件無料)」ですが、これはあくまで運営管理機関の手数料に過ぎません。
国民年金基金連合会および事務委託先金融機関(信託銀行)に対して、毎月必ず171円(税込)の法定費用が差し引かれます。掛金を毎月拠出する場合、年間で2,052円の確定コストが生じます。
もし毎月の掛金を最低額の5,000円に設定し、利回り0%の元本確保型定期預金のみで運用した場合、年間拠出額60,000円に対して2,052円の手数料が引かれるため、毎年約3.4%の確実な元本割れが発生します。所得控除による節税効果を考慮しても、小額拠出での定期預金運用は極めて非効率です。
また、楽天エコシステムユーザーの間で誤解されがちなのが「楽天ポイント」の付与条件です。つみたてNISA等では「楽天カード決済」によるポイント還元が広く知られていますが、iDeCoの掛金支払いは銀行口座振替に限定されており、クレジットカード決済によるポイント付与は法律上存在しません。ポイント還元を主目的としてiDeCo口座を開設することは筋違いであり、あくまで超低コスト商品群の充実度と口座管理画面の操作性で評価すべきです。