ネット上のマナー情報やSNSでしばしば議論となるのが、「ご教示願います」という言い回しの適否です。丁寧に見えるこのフレーズですが、実は目上の相手には避けるべき表現とされています。
「願います」は「願う」の丁寧語ですが、語尾の構造としては相手に依頼を「要請」する響きが強く、受ける側によっては「〜してください」と同等の指示的な印象を与えてしまいます。相手への敬意を十分に表すには、「ご教示願います」ではなく「ご教示くださいますようお願いいたします」または「ご教示いただけますと幸いです」へ変換するのが正確なビジネスマナーです。
また、「お教えいただけますでしょうか」を二重敬語として避けるべきとする極端な意見も見られますが、文化庁の『敬語の指針』等の基準に照らしても、「お教え(謙譲語/美化語)+いただく(謙譲語)+ます(丁寧語)+でしょうか(丁寧な推量)」は相手に対する慣用的な依頼表現として広く許容されており、失礼にはあたりません。