実際のデザイン現場や店舗運営者は、どのような基準でお米イラストを選び、成果を出しているのでしょうか。直売所スタッフ、飲食店オーナー、食育担当者への聞き取り調査から浮かび上がった生の声を紹介します。
関東近郊の大型農産物直売所でPOP制作を担当する30代女性は、次のように語ります。
「以前はブランド米の写真をそのまま印刷してラミネート加工していましたが、売り場全体が茶色や緑で沈んで見えていました。そこで、おにぎりイラストかわいい表情付きの素材と、大きな手書き吹き出しを組み合わせたPOPに変更したところ、お客様が立ち止まってスマホで撮影されたり、新米の売れ行きが前年同月比で115%に伸長しました。親しみやすさの力は侮れません」
また、保育園で給食だよりを作成している栄養士の証言も見逃せません。
「子どもたちにお米の栄養や農家さんの苦労を伝える際、硬い文章だけでは読んでもらえません。『食育イラストお米』のフリー素材から、稲穂からごはん粒に変身するストーリー仕立てのキャラクターを使ったところ、保護者からも『子どもが家でごはんを残さず食べるようになった』と反響がありました」
現場で共通しているのは、単に「かわいい」だけでなく、伝えたいメッセージ(新鮮さ、愛情、栄養価値)を増幅させる役割を持たせている点です。