多忙な社会人が仕事や家事・育児と学業を両立させ、無事に卒業証書を手にするためには、どのような日常を送っているのでしょうか。実際に働きながら4〜5年で卒業を果たした社会人卒業生たちの現場観察から、共通する行動規範が浮かび上がります。
最も重要なのは、「週15時間の可視化された学習時間」を物理的に確保する仕組み作りです。卒業生のひとりは自著手記や合格体験記の中で、「平日の夜に勉強しようと思っても仕事の疲労で頭が動かない。そのため、毎朝5時に起床して出社前の1時間半を文献読解に充て、通勤電車でリポートの構成案をスマホにメモし、土曜日の午前中にまとまった執筆を行うというルーティンを4年間死守した」と証言しています。
また、通信制特有の「心理的孤立」を打破する工夫も欠かせません。通信学習は自分一人との孤独な対話であり、モチベーションの低下は即座に学習停止を意味します。近年では、公式の学生会活動(法友会)だけでなく、X(旧Twitter)などのSNS上で「#法政通教」のハッシュタグを通じてリポート提出状況を報告し合ったり、オンライン作業通話で机に向かう時間を共有したりする学習スタイルが定着しています。仲間が課題に苦闘している姿を可視化することが、心理的な脱落防止ネットとして機能しています。