総合的な学習の時間とは?探究との違いや最新テーマ・評価の真実を徹底解剖

総合的な学習の時間とは?探究との違いや最新テーマ・評価の真実を徹底解剖

総合的な学習の時間とは?探究との違いや最新テーマ・評価の真実を徹底解剖の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

「総合的な学習の時間は、テストがないのにどうやって成績をつけているのか?」――これは保護者懇談会で最も頻出する質問の一つです。総合的な学習の時間 評価基準と通知表の実態は、教員側にとっても極めて負荷の高い業務となっています。

文部科学省 学習指導要領改訂により、小・中・高校すべての校種において、評価は以下の「資質・能力の3つの柱」に基づいて行われます。

  1. 知識及び技能:探究の過程において、実社会の課題に関する知識を概念として獲得し、情報の整理・分析手法を身につけているか。
  2. 思考力、判断力、表現力等:自ら課題を設定し、情報を多角的に吟味して論理的に思考し、他者に分かりやすく発信できているか。
  3. 学びに向かう力、人間性等:粘り強く課題解決に向き合い、協働的に他者と対話し、学んだことを自己の生き方や社会に生かそうとしているか。

決定的なポイントは、総合的な学習の時間は国語や数学のような「5段階や3段階の評定(数値)」を通知表に記載しないという点です。原則として「文章記述による所見」のみで児童・生徒の変容を記録します。

ここに現場の壮絶なドラマがあります。都内公立中学校のベテラン教員は、教育専門誌の匿名座談会で次のような苦悩を吐露しています。

「ペーパーテストなら85点という客観的数値が出ますが、総合はプロセスを評価しなければならない。ある生徒が班の中で目立った発表をしなくても、裏で膨大なインタビューの文字起こしをこなしていたり、グループの対立を仲裁していたりする。そうした目に見えにくい『学びに向かう力』を40人分見逃さずにポートフォリオ(学習履歴の記録)から拾い上げ、文章化する作業は徹夜の連続です。評価基準が曖昧だと保護者から『うちの子の頑張りが正当に書かれていない』とクレームが来るプレッシャーも大きい」

保護者側のネットコミュニティやSNS上でも、「一生懸命調べたと言っているのに、所見欄がたったの2行だった」「高校入試の内申書にどう影響するのか分からず不安」といった声が散見されます。公立高校入試において総合的な学習の所見が直接点数化されるケースは稀ですが、私立推薦や公立推薦入試、高校の総合型選抜においては、総合的な学習での活動実績が志望理由書の強烈な裏付けとなるため、軽視は禁物です。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。