生もずくを手に入れた際、最初に対面する疑問が「パックから出してそのまま口にしてよいのか」という点です。結論から言えば、パッケージの表記と流通形態によって下処理の手順が根本から異なります。
一般に流通しているもずくは、大きく分けて「生もずく(洗い済み・未洗浄)」「塩蔵もずく」「味付けもずく(カップタイプ)」の3系統が存在します。産地からチルド便で直送されるものや、スーパーの鮮魚売場に並ぶパック商品には「洗浄済み・生食用」と記載されているケースが多く、この場合は海水や細かな砂、海生生物を落とすためにサッと水洗いするだけでそのまま食べられます。しかし、未洗浄の生もずくや塩蔵もずくを洗わずに口にすると、強い塩分や夾雑物(きょうざつぶつ)によって本来の風味が損なわれるだけでなく、塩分過多の原因にもなります。
特に注意したいのが「塩蔵もずく」を生もずくと混同してしまうケースです。塩蔵もずくは保存性を高めるために重量の20%〜25%程度の食塩で漬け込まれており、そのままでは塩辛くて食べられません。パッケージ裏面の「一括表示欄(原材料名)」を確認し、「もずく」のみであれば生もずく、「もずく、食塩」と記載されていれば塩蔵もずくと判別できます。