在校生の保護者や卒業生の生の声を集約すると、青山学院中等部の強みと課題がより鮮明に浮かび上がってきます。多くの口コミで絶賛されているのは、都会の喧騒の中にありながら一歩敷地内に入ると広がる静謐な緑と、生徒一人ひとりの個性を認め合うリベラルな校風です。
「毎朝の礼拝(チャペル)を通じて、他者を思いやる心や生き方の軸を考える時間が日常に組み込まれている。テストの点数だけでなく、人としての品格を養ってくれる」という声は、キリスト教教育を肯定的に受け止める家庭から一貫して寄せられています。また、部活動が活発で、人工芝のグラウンドや体育館などの充実した設備のもと、放課後を全力で楽しむ生徒の姿が日常の光景となっています。
一方で、慎重な視線も存在します。象徴的なのが「自由さの裏返し」です。校則による厳格な締め付けを行わないため、スマートフォンや放課後の過ごし方、学習習慣の維持は生徒自身の自己管理に委ねられます。繁華街が目と鼻の先にある立地ゆえに、自制心の弱い生徒は放課後の交遊に流されてしまい、学力が停滞してしまう事例が散見されます。
「面倒見の良い管理型進学校をイメージして入学させると、学校側の自主性を重んじるスタンスに戸惑うことになる」という卒業生保護者の指摘は、志望校選びにおける重要な戒めと言えます。