ネット上の巡礼ブログや考察サイトにおいて、長年ファンの間で議論が交わされているのが「ポートマフィア本部のビル群はどこにあるのか?」という疑問です。
作中に登場するポートマフィアの拠点は、天を突くようにそびえる5棟の超高層ブラックタワーとして描かれています。ファンの間では「横浜ランドマークタワーやクイーンズスクエアがモチーフではないか」と推測されることが多いものの、建物の配置や構造を検証すると、特定の一つのビルをそのまま模したわけではなく、みなとみらい21地区のスカイライン全体をダークファンタジー調に誇張・再構築した架空の造形であることがわかります。
また、「武装探偵社のビル」に関しても、外観のクラシックなレンガ意匠は関内周辺の近代建築(旧横浜銀行集会所や大津ビルなど)のエッセンスを複合的に融合させてデザインされています。完全一致する単一の建物だけを血眼になって探すのではなく、「街全体に散りばめられた大正・昭和初期のレトロモダン建築の空気感」を味わう姿勢こそが、文ストの舞台探訪における最大の醍醐味と言えます。