配合のベースとなる赤玉土と鹿沼土は、どちらも火山灰由来の多孔質土ですが、その特性には明確な違いがあります。
赤玉土は適度な保水性と保肥力(肥料分を蓄える力)を持ち、弱酸性から中性の性質を示します。一方、鹿沼土は赤玉土よりも粒が硬く崩れにくく、強酸性寄りであるため雑菌の繁殖を抑制するクリーンな性質を持ちます。この両者を「1:1(各30%前後)」で組み合わせることで、根の伸長に必要な湿度を適度に残しながら、酸度バランスをアガベが好む弱酸性に整えることが可能になります。
ここに日向土(ボラ土)や硬質軽石を30%加える狙いは、用土の「物理的空間(空気の通り道)の維持」です。軽石系素材は水をほとんど吸収せず、粒と粒の間に大きな隙間を作り出します。水やり時に古い空気を鉢底から一気に押し出し、水が引いた直後に新鮮な酸素を鉢内へ引き込むポンプのような役割を果たすため、根腐れ防止に絶大な威力を発揮します。