医療機関のパンフレットに書かれたスマートな説明とは裏腹に、患者コミュニティ(SNSやQ&Aサイト)の現場検証を行うと、当事者たちが抱える切実なリアルが浮かび上がってきます。
「朝起きたらパジャマのお腹部分に黄色いシミがべっとりついていて、鼻を刺すような腐敗臭に血の気が引いた」「下腹部が痛くて内科に行ったら『胃腸炎』と誤診され、整腸剤を出されて1週間悪化の一途を辿った」――。こうした初期対応のミスマッチに関する投稿は驚くほど多く見られます。
さらに、実際の手術を経験した患者の手記からは、術前・術後の心理的ギャップも浮き彫りになります。「手術前は全身麻酔とおへその切除に恐怖しかなかったが、長年悩まされていた謎のおへそのジクジクや下着の汚れ、いつ腫れるかわからない恐怖から完全に解放された爽快感の方が遥かに勝った」という安堵の声が圧倒的多数を占めています。
現場の泌尿器科医が口を揃えるのは、「一度抗生剤で腫れが引いたからと手術をキャンセルした患者が、半年後に前回以上の激痛と巨大な膿瘍を抱えて救急搬送されてくるパターンの多さ」です。痛みが引いた=治癒した、ではなく、「嵐の前の静けさ」に過ぎないという点こそが、臨床現場で医師と患者が直面する最大の認識ギャップと言えます。