基本の黄金比をマスターした後は、嗜好やその日の献立に合わせて風味を自在にカスタマイズできるのが自家製ダレの最大の魅力です。料理人や居酒屋の厨房で実践されている、プロ直伝の焼きそばタレの応用テクニックから、特に人気の高いアレンジを3つ紹介します。
① 屋台風こってり黒胡椒ブレンド(おつまみ・大人向け)
基本の配合に「粗挽き黒胡椒」を小さじ1/2、さらに「おろしニンニク」をチューブで1cmほど加えます。仕上げに天かす(揚げ玉)を一掴みフライパンに投入してソースを吸わせると、豚の脂とは異なる軽快な油のコクが加わり、ビールやハイボールの炭酸に負けない刺激的な味わいに仕上がります。
② 甘口フルーティーブレンド(ファミリー・子ども向け)
ケチャップ醤油配合比を微調整し、ウスターソースの酸味をよりマイルドに抑え込む手法です。ケチャップの分量を大さじ1に増やし、代わりにウスターソースを大さじ1に減らします。さらに隠し味として「りんごジャム」または「はちみつ」を小さじ1/2投入することで、関西風のお好み焼きソースに近い、濃厚で角のないリッチな甘みを実現できます。
③ 焦がしネギ油の海鮮風ブレンド(ワンランク上のディナー向け)
具材にエビやイカ、ホタテなどのシーフードミックスを用いる場合に最適なアレンジです。サラダ油の代わりに「ごま油」で小ネギを弱火で炒めてネギ油を作り、そこにオイスターソースを大さじ1に増量したタレを絡めます。オイスターソースの旨味が魚介の風味と共鳴し、広東風の高級炒麺(チャオメン)を彷彿とさせる品格のある一皿へと昇華します。