ベトナム酒場の醍醐味は、ビールを流し込みながら楽しむ多彩なおつまみと麺料理にあります。現地および日本の繁盛店で絶対に外せない「おすすめ名物料理」と、知っておくと通に見える注文作法をまとめました。
マストで注文すべきベトナム酒場の推し料理
まず乾杯とともに頼みたいのが、「生春巻き(ゴイクオン)」と「揚げ春巻き(チャーゾー)」の競演です。透き通るライスペーパーにエビや豚肉、ハーブを巻き込んだ生春巻きのみずみずしさに対し、網目状の皮でパリパリに揚げた揚げ春巻きの香ばしさは別格。添えられたサニーレタスやミントなどの香草で揚げ春巻きを包み、ヌクマムベースのタレにつけて頬張るのが本場のスタイルです。
続いて肉料理でおすすめなのが「牛肉の包み焼き(ボー・ラーロット)」。香辛料で味付けした牛ミンチをロットの葉(コショウ科のハーブ)で包んで炭火焼きにしたもので、独特の爽やかな香りと肉汁の旨味が凝縮されています。また、大衆酒場の王道である「空心菜のニンニク炒め(ラウムオン・サオ・トイ)」や「海老のマヨチリ」は、油分とパンチの効いた風味がビールのピッチを加速させます。
宴の締めくくりには、牛や鶏の出汁が染み渡る「フォー」はもちろん、梅田のビアホイでも名物となっている「汁なし混ぜ混ぜ麺(ブンボーフエ風や各種タレ和え)」をぜひ選んでみてください。甘酸っぱいタレとフレッシュハーブ、ピーナッツの食感が混ざり合い、満腹でも胃袋にすんなりと収まります。
現地流の注文方法と乾杯の作法
ベトナム現地のビアホイでは、席に着くと注文せずともジョッキに入った生ビールが運ばれてくることが珍しくありません。ジョッキが空になりかけると店員がすかさず「もう1杯いくか?」と合図を送り、氷入りのジョッキへ次々と注がれます。料理は壁の短冊や指差しで注文し、食べ終えた皿やビールのジョッキの数で最後に会計するシンプルな仕組みです。
そして乾杯の際には、現地のお決まりの掛け声があります。
「Mot, Hai, Ba, Dzo!(モッ・ハイ・バー・ヨー!=1、2、3、乾杯!)」
日本のベトナム酒場でも、グループで飲む際にこの掛け声を取り入れるだけで、一気に現地の屋台にいるかのようなグルーヴ感が生まれます。