秋吉のカウンターに座ったなら、誰もがまず口にするのが名物「純けい」と「しろ」です。秋吉の注文スタイルは基本的に「1種5本単位」。初めて訪れた人はその本数に驚くかもしれませんが、小ぶりで計算し尽くされたサイズ感ゆえに、女性ひとりでも20本、30本とテンポよく平らげてしまいます。
やきとりの名門秋吉の人気メニューにおいて、不動の頂点に君臨するのが「純けい(じゅんけい)」です。これは一般的な若どりではなく、卵を産み終えた雌の親鳥肉を使用したもの。噛めば噛むほど濃厚な鶏本来の旨味と上質な脂が溢れ出し、コリコリとした独特のテクスチャーが口いっぱいに広がります。塩焼きに添えられる特製からしタレとの相乗効果は、ビールやハイボールの手を止めさせません。
対をなす人気を誇るのが、豚ホルモンを丁寧に下処理した「しろ」です。驚くほど柔らかく煮込まれたような食感と、創業以来受け継がれてきた秘伝のにんにく醤油タレの香ばしさが絶妙に絡み合います。秋吉鶴舞店のメニュー一覧には、ほかにも「若どり」「ねぎま」「あか(レバー)」「串カツ」、箸休めに最適な「キュウリ」などがずらりと並びますが、この「純けい・しろ・キュウリ」の黄金三角形こそが、ファンの間で語り継がれる鉄板の布陣です。