インターネット上のコミュニティや医療相談窓口では、「子どもの頃から大好物だったトマトが、20代半ばを過ぎて突然喉を刺激するようになった」という相談が後を絶ちません。
食物アレルギーは幼少期の疾患という先入観が根強いですが、花粉食物アレルギー症候群は成人期以降に発症するケースが圧倒的に多いのが実態です。スギ花粉の吸入を長年繰り返すことで体内のIgE抗体価が限界値(閾値)を超え、ある日突然、トマトに含まれる類似タンパク質にも過剰反応を示すようになるためです。
さらに臨床現場の調査では、「スギ花粉の飛散シーズン中だけトマトを食べると喉がかゆくなり、花粉が収まる夏や秋には症状が出ない」という季節連動型の人もいれば、「花粉シーズンをきっかけに通年で生トマトが受け付けなくなった」という人まで、反応の度合いには大きな個人差が存在することが明らかになっています。