どれほど正しく通電していても、袋自体の材質が熱融着に対応していなければ絶対に密閉できません。100均シーラーが公称対応しているポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)の対応素材は、熱を加えると適度に溶けて再び冷え固まる「熱可塑性樹脂」です。透明な野菜保存袋、OPP袋、一般的なポテトチップスの袋(アルミ蒸着PET/PP複合フィルム)などは問題なく融着できます。
一方で、密閉が困難または不可能な素材が存在します。
- 融着不可の素材:紙袋、純アルミニウム箔(遮光性の高い医薬品用などの分厚いアルミ包材)、熱硬化性プラスチック、PET単体フィルム
- 圧着に工夫が必要な素材:コーヒー豆や冷凍食品などの厚手アルミ袋(厚み0.1mm超)
特に難易度が高いのが、クラフト紙の内側にアルミが貼られた複合袋や、自立型のスタンドチャック袋です。こうした厚手アルミ袋を閉じるコツは、袋の表側から一度で圧着しようとせず、「内側のフィルム同士を密着させるイメージで、両面から予熱を伝える」ことです。まず袋の口をしっかり指で平らに潰し、端からシーラーを約5秒間静止させて熱を芯まで浸透させた後、通常の半分のスピードでゆっくりとスライドさせます。熱量が足りない場合は、裏返して同一ラインをもう一度挟み直すと強固に融着します。