国内株式を対象とするインデックス投信を選ぶ際、避けて通れないのが業界を二分する競合ファンドとのスペック比較です。特に三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」や、ニッセイアセットマネジメントの「ニッセイ日経225インデックスファンド」は、常に比較対象として名が挙がります。
以下の比較表は、主要な日経平均株価連動投信の基本スペックおよび運用実態を整理したものです。
データを見れば明らかな通り、信託報酬年0.154%という設定は単独で見れば申し分のない低廉さです。しかし、「業界最低水準の運用コストを目指し続ける」と公言するeMAXIS Slimシリーズが信託報酬を年0.143%(税込)程度まで引き下げたことで、純粋なコスト比較においてはわずかながら後塵を拝する格好となっています。
年利回り換算で0.01%前後の差は、100万円の運用で年間わずか100円程度の違いに過ぎません。しかし、20年、30年という超長期運用を前提とするインデックス投資の世界では、この「コンマ数ミリの差」にこだわる投資家が多いのも事実です。実質コスト(運用報告書で判明する売買委託手数料や保管費用を含んだ総経費率)を比較しても、各社の差は僅差であり、決定的な優劣というよりも「プラットフォームのポイント還元率」や「手持ちの口座との親和性」で選ばれる局面が増えています。