「水分すら激痛で通らない」「自分のつばを飲み込むのさえ耐えられない」という状態は、単なる風邪の範疇を完全に超えています。このようなケースで警戒すべきは、急性咽頭炎や急性扁桃炎の重症化、さらには扁桃の奥に膿が溜まる「扁桃周囲膿瘍」や窒息の危険を伴う「急性喉頭蓋炎」です。
急性喉頭蓋炎は、空気の通り道にある喉頭蓋が細菌感染等でパンパンに腫れ上がる疾患で、数時間単位で気道を塞ぎ命に関わる事態に発展します。臨床現場で医師が警戒する危険サインは以下の項目です。
- つばが飲み込めず口から垂れてしまう(嚥下障害)
- 声がこもり、くぐもった発声になる(含み声・ホットポテトボイス)
- 横になると息が苦しく、前かがみでしか座っていられない(起坐呼吸)
- 首を触ると激しい痛みがあり、口が大きく開かない(開口障害)
これらの兆候が1つでも見られる場合は、夜間や休日であっても迷わず救急外来や耳鼻咽喉科の緊急受診を選択してください。