バラは非常に旺盛に生長し、肥料を好む植物(多肥性)ですが、根は湿害や濃度障害に敏感です。水持ち(保水性)と水はけ(排水性)、そして空気を含みやすい団粒構造を兼ね備えた用土設計が欠かせません。
基本の用土配合(鉢植え・スタンダードブレンド)
市販のバラ専用培養土を使用するのが最も手軽で安全ですが、自作する場合は以下の比率が黄金比とされています。
- 赤玉土(小粒〜中粒):60%
- 完熟牛ふん堆肥または腐葉土:30%
- くん炭またはパーライト:10%
元肥(もとひ)の配置と肥料焼け防止策
植え替え時に施すバラの元肥には、ゆっくりと効果が持続する緩効性の有機肥料(骨粉入り油かすや専用元肥)やマグァンプKなどのコーティング肥料を用います。
ここで重要なのは、「肥料が直接根に触れないようにする」ことです。鉢底石を敷いた後、土を数センチ入れ、そこに元肥を規定量混ぜ合わせます。その上に薄く肥料を含まない土をかぶせて「間土(あいづち)」を作り、その上に根鉢を据えます。このひと手間で、植え替え直後のデリケートな根が肥料焼けを起こすリスクを完全に防ぐことができます。