横浜市泉区に位置する深谷通信所跡地は、広大な円形の土地形状そのものが地域のシンボルとなってきました。横浜市都市整備局および環境創造局が推進する「深谷通信所跡地利用基本計画」に基づき、現在この敷地全体を「大規模公園」および「広域防災拠点」として再生させる一大事業が進行しています。
2026年現在の現場では、土壌保全対策や雨水調整池の造成、敷地内を横断・連絡する幹線道路の基盤工事が進展しています。かつては鉄条網で囲まれ一般の立ち入りが制限されていた内部空間が、整地工事を経て緩やかな起伏を持つ広大なランドスケープへと輪郭を現し始めました。
計画の骨子となる空間レイアウトは、以下の3つの主要エリアで構成されています。
- 中央部防災・シンボルゾーン:ヘリポート機能や大規模避難広場、備蓄拠点を備えた中核エリア。災害時には周辺自治体を含む広域救命活動拠点となる設計。
- スポーツ・パークレクリエーションゾーン:多目的グラウンド、芝生広場、ウォーキングコース、子ども向け大型遊具などが配置される市民憩いの場。
- 農業振興・自然共生ゾーン:泉区の特長である都市農業との調和を図る体験型農園や、樹林地・水辺環境を保全するエコエリア。
現地取材班が確認した工事進捗状況によると、敷地中心部における大規模な基盤造成は土木工事の主要段階を通過しており、インフラ整備と並行して各ゾーンの境界整備が着々と進められています。