JR中央線の国分寺駅北口からほど近い場所に位置する和菓子店「だんごの輪島 国分寺」。この店こそ、輪島氏が現役引退後の1980年代に創業し、今日に至るまで街の人々に親しまれ続けている象徴的な拠点です。
かつては店頭に本人が立ち、来店客へ「いらっしゃい!」「ファイト!」と気さくに声をかけ、サインや記念撮影に応じていた光景が名物でした。現在、店舗の経営と製造の最前線は輪島功一 息子や熟練の職人たちを中心とする輪島功一 家族が引き継いでいます。看板商品の「ファイト最中」(ボクシンググローブの形状をした香ばしい最中)や、甘さ控えめで素朴な「みたらし団子」「あやめ団子」は、2026年現在も遠方からファンが買い求めに訪れるほどの人気を保っています。
一方、後進の育成を目的に設立された「輪島功一スポーツジム」も、現場のチーフトレーナーや指導陣がその熱意を継承しています。輪島氏の遺伝子を受け継ぐ孫の磯谷大樹選手がプロボクサーとしてリングに立ち、全日本新人王を獲得するなど頭角を現した出来事は、療養を続ける輪島氏にとって何よりの特効薬となったはずです。
だんご屋の店頭に本人が顔を出す頻度は少なくなったものの、ショーケースの上に飾られた現役時代のチャンピオンベルトや記念写真、そして家族が守り続けるだんごの味の中に、輪島功一という男の存在感は今も濃密に息づいています。