野呂佳代のアイドル時代を語る上で欠かせないのが、オーディション時の「年齢詐称エピソード」です。ネット上では「事務所に年齢を偽っていた」「合格後にバレて問題になった」といった憶測が散見されますが、実際の真相は彼女自身の機転と肝の据わり方を示す痛快な事実に基づいています。
オーディション応募当時、野呂佳代の実年齢は22歳でした。当時の女性アイドル界において20歳を超えての新規加入は極めて異例であり、彼女自身も「年齢制限で書類選考すら通らないかもしれない」という強い危機感を抱いていました。そこで応募書類の生年月日に細工をし、「20歳」と2歳若く偽って応募したのです。
しかし、最終対面審査の場で審査員を務めた総合プロデューサー・秋元康氏をはじめとする大人たちの目を欺くことはできませんでした。面接の最中、審査員からストレートに「君、本当は何歳なの?」と問い詰められた野呂佳代は、取り繕うことなくその場で「すみません、本当は22歳です!」と即座に白状しました。普通のオーディションであれば虚偽申告で即失格となるところでしたが、審査員陣はその度胸の良さ、切り返しのユーモア、そして場を一瞬で明るくする華を高く評価し、見事に合格を勝ち取りました。
自らの不利な条件を隠蔽し続けるのではなく、土壇場で認めて笑いに転換したこの瞬間こそ、後に彼女がバラエティや女優界で重宝される原点となった象徴的な出来事といえます。