どれほど華麗な血統であっても、それを支える経済的裏付けがなければ政治的影響力は維持できない。その点において、麻生家のルーツである筑豊の炭鉱ビジネス「麻生鉱業(現・株式会社麻生)」の存在感は圧倒的だ。曾祖父・麻生太吉が一代で築き上げた炭鉱帝国は、九州の近代化をエネルギー面から支え、莫大な財力を生み出した。
現在も麻生グループは、医療、建設、教育、ITなど多角的な事業を展開する一大企業集団として地元・福岡に君臨している。国政での権力闘争に敗れたとしても衰えることのない地元での絶対的な支持と経済的バックボーンがあるからこそ、麻生氏は永田町で独自のポジションを貫き通すことができる。血統と資金力という両輪が、完璧な形で噛み合っている稀有な例と言える。