お笑い怪獣と称される明石家さんま。彼は子供相手であっても、容赦なく笑いのプロとしての牙を剥く。ある日の収録で、独特の空気感を放っていた彼女に対し、さんまが放ったアドリブの洗礼。それは、現代のバラエティでは考えられないほどのスピード感だった。
「お前、もう仕上がってんな」。さんまが冗談交じりに放ったその言葉は、彼女の心に深く刻まれた。単に甘やかされる子供としてではなく、一人の「喋り手」として認められた瞬間だったのかもしれない。この時期に培われた、空気を瞬時に読み、言葉を返す瞬発力こそが、後の声優人生における最大の武器となったことは疑いようがない。