スーパーの店頭に並ぶ豆腐を手にしたとき、パッケージに印刷されている日付が「賞味期限」なのか「消費期限」なのかを正確に区別できている人は意外に多くありません。食品表示法および農林水産省・消費者庁のガイドラインにおいて、この2つには明確な定義の差が存在します。
賞味期限は「美味しく食べられる期限」を指し、品質の劣化が比較的遅い食品に表示されます。一方、消費期限は「安全に食べられる期限」を意味し、製造日からおおむね5日以内に急速な品質低下が起きる生鮮品・惣菜類に義務付けられています。
一般的なパック入り豆腐(水に浸された木綿豆腐や絹ごし豆腐)の多くには、消費期限が記載されています。パック内には十分な水分と大豆由来の豊富な栄養素が詰まっており、未開封であっても冷蔵庫内のわずかな温度変化によって微生物が増殖しやすい環境が整っているためです。
未開封だからといって過信は禁物です。家庭用冷蔵庫の開閉頻度やドアポケット付近の温度上昇(10℃を超えるケースも報告されています)によっては、表示された期限内であっても菌の増殖が進むケースがあります。パッケージの日付種別を確認することが、安全管理の第一歩となります。