なぜ虹は七色なのか?実はニュートンの思いつき?世界で色が違う衝撃の真相

なぜ虹は七色なのか?実はニュートンの思いつき?世界で色が違う衝撃の真相

なぜ虹は七色なのか?実はニュートンの思いつき?世界で色が違う衝撃の真相の真相について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

ネット上ではしばしば「外国人は日本人と目の構造が違うから虹が違う色に見える」という言説が語られます。メラニン色素の量による瞳の色の違いが、知覚に影響を与えているという仮説です。 しかし、これは生理学的に完全な誤解です。眼球の網膜にある色を感じる錐体細胞(赤・緑・青を感じる3種類のセンサー)の機能は、人種や民族間で本質的な差異はありません。生物学的な視覚メカニズムは、日本人でもアメリカ人でも、アフリカの諸部族でも同一です。 色の見え方を分けている真の要因は、認知言語学で論じられる「サピア=ウォーフの仮説(言語相対論)」にあります。端的に言えば、「人間は母語が持つ語彙の枠組みによって、現実世界を切り取り、認識している」という理論です。 例えば、ロシア語には日本語の「水色(голубой / ゴルボイ)」と「濃い青(синий / シーニー)」に相当する言葉が、派生語ではなく別々の基本語として存在します。そのため、ロシア語話者にとっては水色と青は「ピンクと赤」くらい明確に違う色として知覚されます。 一方、日本人が虹を7色として見分けられるのは、幼少期から「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」という7つの名前ラベルを頭の中に用意されているからに他なりません。日本語の虹の順番を覚える有名な語呂合わせに「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し(赤橙黄緑青藍紫)」という音読みのリズムがありますが、このように言葉として強固にインプットされているからこそ、脳が連続したグラデーションの中に無理やり7つの境界線を描き出しているのです。 境界線のない空の現象に対して、どのような輪郭線を引き、いくつに分節化するか。虹の色数は、自然現象の測定値ではなく、人類が作り出した文化的な記号体系の反映にすぎません。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。